その悲劇は一年前に起こった。猟銃を発砲する薬物中毒男に対して警察の指揮官が及び腰だったため、現場の刑事が2人も射殺されてしまったのだ。警察のあり方はこれでいいのか? 発砲もままならない現状で多様化する犯罪に対処できるのか? 警察内部からも疑問の声があがった。警察庁理事官・島村奈美子(財前直見)は、警察機構改革の急先鋒だった。事件後、奈美子は三枝警視監(団時朗)のもとに行き、現実の犯罪に即した警察法の改正を主張する。それから一年後、ビルの屋上から中年男が飛び降り自殺を図った時、たまたまその場に居合わせた二人の男が説得を試みる、一人は冷静に、もう一人は情に訴えて。これが明智小五郎(松岡昌宏)と金田一耕助(長瀬智也)の運命的な出会いだった。
明智小五郎VS金田一耕助