まずタイトルのネーミングも含め、舞台に池袋を選んだ石田衣良による原作のセンスがいい。そこに『GO』の脚本でも注目を集めた宮藤官九郎、「ケイゾク」で斬新な演出をみせた堤幸彦のセンスが加わり、コミカルで奥行きのある世界が構築されている。そこに長瀬智也、窪塚洋介をはじめ、名前をあげたらきりがないほどの豪華キャスト陣が、それぞれ強烈なキャラクターを演じ、違和感なくとけ込んでいるのも見事だ。
物語はギャングの抗争、少女の殺人などを背景に、今どきの若者の現実をポップに描いている。が、その奥に彼らが持つ深い孤独感をじわーっと臭わせていて、単にテンションが高いだけのドラマに終わってはいない。また、不良だけにスポットを当てるのではなく、オタク、ヒキコモリといった少年たちが同じ土俵で活躍する展開も、どこか浪花節的なものを感じさせ、それが実にキモチいい。(Amazon)
第1話 俺たちはゴミじゃねえ(イチゴの回)
第2話 俺が敵を取ってやる!(ニンジンの回)
第3話 姫に捧げるバラード(みかんの回)
第4話 遠い国から来た恋人(しいたけの回)
第5話 世界で一番男らしい少女(ゴリラの回)
第6話 僕のたった一人の友達(6チャンネルの回)
第7話 うちのババァに手を出すな!(洋七の回)
第8話 お台場の女に恋をした(洋八の回)
第9話 さらば、最愛の友よ(九州の回)
第10話 俺の街が戦場になった(十手の回)
第11話 ブクロの一番長い日(士(サムライ)の回)
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