及川光博にとっては今作が連続ドラマ初主演作品である。八雲と富良野がフィールドワークで訪れる場所は、天狗、天女の羽衣、生け贄、山姥といった伝説、風習、信仰絡みのいかにも怪しげな、いわくありげな山、村、島。「闇は明けました」という決め台詞とともに、民俗学の知識を総動員して真相を暴いていく八雲の人並みはずれた推理力も見どころだが、普段はあまりの頼りなさに富良野からツッコミを入れられることしばしばである八雲のキャラクター自体との、そのギャップこそがとてもチャーミングに映る。浅はかな推測を連発するたびに、目が泳いでいることを指摘される警視庁捜査一課の羽根井(益岡徹)と瀧村(滝沢沙織)のコンビはもっぱらコメディロール担当。その愛すべきダメ刑事ぶりが息抜き的に楽しい。
第1話 天狗伝説殺人事件
第2話 天狗伝説殺人事件・解決編
第3話 呪われたかぐや姫~凶器消失の謎
第4話 呪われたかぐや姫~解決編
第5話 生け贄の島の呪い~死体消失の謎
第6話 生けにえの島の呪い~解決編
第7話 呪いの赤い靴に隠された秘密
第8話 山姥に呪われた村
第9話 闇に消えた山姥の謎~解決編
第10話 八雲逮捕!!~僕は父を殺した…
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