社会の理不尽に直面する中で、義を見てせざるは勇無きことかとの決断を迫られる主人公の耐え忍ぶ姿、ひたむきな思いが切々としていていい。文四郎とふく(水野真紀)との宿命的な関係も物語の見どころ。敵方の松明を避けるため、舟底に横になって身を潜める場面の美しさたるや。月明かりに照らされる2人の絡み合う姿には息をのむ。また、闇に真剣の輝きだけが鈍く光る殺陣も迫力満点だ。ただ、ほとんど忍術のような秘剣村雨の再現には、肩透かしを食わされた気分。
【veoh 01】
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