このエリカ役は、下手をすると、まったく共感を呼ばないキャラクターだが、ジョディ・フォスターが演じたことで、観る者を惹きつけるパワーを持ち得た。エリカはラジオのパーソナリティという役どころ。自ら殺人を犯しながらも番組を続けるとき、その複雑な思いが込もったジョディの“声の演技”がすばらしい。ただジョディの演技をもってしても、エリカと、事件を追う刑事の絆が導くクライマックスは、賛否両論だろう。しかし、この前後、「神の目線」となる演出や、NYをどこか異国風にとらえた映像に、アイルランド出身のニール・ジョーダン監督らしい個性が光っている。
【youku 01】
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