良い意味で少女漫画的とも宝塚的ともいえる華麗なロマンティシズムを、日本人男性の表情と肉体で初めて体現し得た画期的日本映画。現代世相を背景にしたアナーキーな作品群をものとしてきた俊英・瀬々敬久監督ならではのポリシーも、時代設定など底辺にきちんと貫かれているので、美しい友情と対立のドラマを奏でる両者の魅力もより引き立つ。美を美として捉えるキャメラなど、スタッフ・ワークもお見事。特に安川午朗の音楽は、彼のキャリアの中でも5本の指に入る出来栄え。(Amazon)
【Veoh 01】
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