さそうあきらの原作漫画を『帰郷』の荻生田宏治が演出。恋のような友情のような兄妹のような、はっきりしないけど心地よい関係の男女を成海璃子と松山ケンイチがさわやかに好演している。天才少女と言われ、悲しい過去に縛られ、ピアノに対して素直になれないうた、誰よりもピアノを愛しているのに、思うようにならないワオの苦しみは描きようによっては重いものになりそうだが、ふたりの関係を恋愛の一歩手前でとめて、純粋に音楽でつながった清らかな関係として見せたことで、気持ちのいい美しい映画に仕上がった。(Amazon)
【youku 01】
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)